はじぃたの読み漁りブログ

文学やビジネス書を中心とした感想ブログ

読了1 「教団X」

 

あらすじ

 


突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国の根幹を揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、そして光とは何か。
宗教、セックス、テロ、貧困。今の世界を丸ごと詰め込んだ極限の人間ドラマ! この小説には、今の私たちをとりまく全ての“不穏"と“希望"

がある。

 

(著者:中村文則 / 引用:https://www.amazon.co.jp/%E6%95%99%E5%9B%A3X-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E6%96%87%E5%89%87/dp/4087715906)

 

 

以下感想

 

 

1発目には難しすぎる話だったかもしれない…笑

 

結構前に放送してた「アメトーーク!」の読書芸人でピース又吉さんやオードリー若林さんがお勧めしていたのを微かに覚えていていつか読んでみたいなーと思っていた本。このブログを機に読んでみることにしました。

まず最初に思ったのは性的行為で洗脳する宗教団体が作中の中心の芯となって話が進むので官能小説読んでたっけ?ぐらい性描写が多い(笑)自分は題材的に仕方ないなーって感じだったけどほんとに無理な人もいるのかも。

小難しい話も要所要所で挟まれるので人を選ぶ本であることはだいぶ序盤から察しました。

中盤から後半に進むにつれ、靖国神社問題やオウムやキリスト教などの宗教の話、宇宙論量子力学論など作者が読者に伝えたい主張を原液のままぶつけてきたなという印象を受けました。(私自身学が余りないのでこの本で初めて知る内容も多かったです...)

今回の読書がきっかけで私は読んでいる途中で靖国問題や政治、戦争のことについて調べながら読ませていただきました。そういう問題に疎い人たちにこそ「教団X」を読んで今起きている様々な問題に関心を持ってほしい。あくまで主観ですが作者の中村文則さんにはそういった意図も感じました。

ページ数も多いし話も難しいので読むのを挫折してしまう人もいるようですが...私みたいに政治や宗教などに疎い人はぜひ読んでみてください!面白かったです。