読了22「テンバガー 10倍株で勝つ」
成長株投資に主題を置いた一冊。
筆者の体験を交えたエピソードがおもしろい!
またまた久しぶりの更新になってしまいました。。
今回紹介するホントは別に投資本の超有名作「賢明なる投資家」をしばらく読んでいたのですが内容が難しく途中で断念したことで、ブログに書くこともなく時間だけが過ぎてしまいました。
タイトルに読了としている通り、すべて読み終わったものだけブログにしているのですがこれからは断念した本についても感想とか書いていこうかしら(。-`ω-)
さて、閑話休題。
本書「テンバガー10倍株で勝つ」はこのブログでも何度か紹介している成長株投資本に分類される一冊であるといえると思います。
よく言われている「企業の大株主は役員関係者」「週足で勢いが強い株価」「時価総額が低い銘柄」等、今まで読んだ本と被ってきている内容が多かった印象です。
他と少し違うかなと感じたのは売上は5年前比で1%でも増収していればOKという、比較的選定基準が優しめであることと、ROEよりROA重視であること、そして割高測定基準として予想PSRを用いているところでしょうか。
予想PSRが2.5倍以下であれば割高ではないと本書では指南されておりますが、業種間によってその値水準には差がどの程度生じるかについては特に書かれていませんでしたのであくまで簡易的な見方の一つとしてとらえる必要がありそうです。
この内容を鵜呑みにして「PSR2.5倍以下!じゃあ買いだ!」という風に飛びつくと業種全体としてPSRが低い銘柄は、市場での評価としてその割安が正当化されているので一概に割安だからと買うことは早計な気がしますね。
個人的にはExcelなどで狙っている銘柄をリストアップ出来たらその業種ごとにPSRを比較できるようなデータを作ってみるのがいいかもしれませんね。
作るのがめんどくさい人はマネックスの銘柄スカウターやバフェットコードで比較したり。
この本に限ったことじゃないですが時代時代で投資手法や市場の評価方法は変化していくものだと思っています。
例えばPER、PBRで評価されていた割安基準がアベノミクス相場が始まったことで割高のハイパーグロースが青天井に株価が上がっていったり。。
逆に世界でコロナが大流行で世界経済への打撃が予見されて今まで上がり続けていた株が大暴落したりね。
何が言いたいのかというと、本書も2013年に初版が発行されたもので、当然その時の状況に沿った内容であることは加味したうえで読まなければいけないわけです。
うまくかみ砕いていいところだけ吸収して今の投資に役立てていきたいですね。